FACILITY STATUS 施設状況
Extensive port facilities and industrial areas 充実した港湾施設と工業地帯
工業
恵まれた水産資源と地下資源を土台とし、臨海部を中心に多くの工業団地や物流拠点が整備され、北日本有数の工業都市に発展してきました。交通アクセスのよい内陸部にも複数の工業団地が整備され、現在も新たな工業団地を整備中です。
漁港
全国でも有数の水揚げを誇り、主な魚種はイカ(日本一)やサバ。漁港には全国の魚市場として初のEU・HACCP対応設備を備え、その後背地や水産加工団地には多くの水産加工場が立地しています。
- ①八太郎2号埠頭J岸壁(多目的国際物流ターミナル)
- ②八太郎4号埠頭P岸壁(国内RO/RO船・客船)
- ③三菱製紙(株)専用岸壁
- ④八太郎1号埠頭A、B岸壁(小型船)C岸壁(中型船)
- ⑤八太郎1号埠頭D、E岸壁(大型船) 八太郎1号埠頭F、G岸壁(中型船)
- ⑥八太郎3号埠頭(フェリー埠頭、フェリーターミナル)
- ⑦八太郎3号埠頭 東北グレーンターミナル(株)専用桟橋
- ⑧河原木2号埠頭
- ⑨河原木1号埠頭(ポートアイランド) 八戸LNGターミナル
- ⑩河原木第2船だまり(タグボート等)
- ⑪八戸鉱山(株)専用岸壁
- ⑫第一魚市場
- ⑬第二魚市場荷さばき所D棟
- ⑭第三魚市場荷さばき所A、B、C棟
●対象船舶トン数(D/W または G/T)
●水深(m)
●延長(m)
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①八太郎2号埠頭J岸壁(多目的国際物流ターミナル)
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85,000㎡の面積をフルに活用し、輸出入の重要な窓口として機能しているターミナルです。 5万トン級のコンテナ船が接岸でき、くん蒸設備の完備に加え、リーファープラグ(440V)も107基設置されています。
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②八太郎4号埠頭P岸壁(国内RO/RO船・客船)
●30,000D/W ●-12m ●240m
主に国内航路船の荷役が行われる岸壁です。八戸港ではRO/RO船による定期航路が3つ運航しており、川崎・名古屋・東京(南下便のみ)と結ばれています。RO/RO船は、貨物を積んだトラックやシャーシなどを運びますが、川崎・名古屋航路では主に完成自動車を、東京航路(南下便のみ)では主に紙製品を運んでいます。また、クルーズ客船もこの岸壁に停泊します。
航路名 船社名 便数
(曜日)川崎
航路プリンス海運㈱ 週2便
(火・木)名古屋
航路㈱フジトランスコーポレーション 4日に
1便東京
航路オーシャントランス㈱
栗林商船㈱週1便
(月)※RO/RO船・・・(Roll-on Roll-off ship:ローロー船)
岸壁と船の間を橋で結び、貨物を搭載した車両が船倉内に入ることで貨物の積み下ろしができる船のこと。 -
③三菱製紙(株)専用岸壁
●50,000D/W ●-12m ●202m
●15,000D/W ●-10m ●180m紙の原料となる木材チップ(木材の破片物)を運ぶ船を受け入れる三菱製紙㈱専用岸壁です。
オーストラリアや南米から輸入される木材チップの荷役などの運用がされています。 -
④八太郎1号埠頭A、B岸壁(小型船)C岸壁(中型船)
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八太郎1号埠頭 A、B岸壁(小型船)
●5,000D/W ●-7.5m ●130m八太郎1号埠頭 C岸壁(中型船)
●15,000D/W ●-10m ●185mA、B岸壁は主に小型船、C岸壁は中型船が接岸し、荷役することができます。周辺には荷役業者が充実しているので、スピーディーな荷役を容易に行うことができます。
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⑤八太郎1号埠頭D、E岸壁(大型船) 八太郎1号埠頭F、G岸壁(中型船)
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八太郎1号埠頭D、E岸壁(大型船)
●50,000D/W ●-13m ●270m八太郎1号埠頭F、G岸壁(中型船)
●15,000D/W ●-10m ●185m大型貨物船も接岸することができる岸壁です。トラック用の道路も整備されており、大量の荷役にも対応できます。F、G岸壁は中型の船舶に対応できます。
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⑥八太郎3号埠頭(フェリー埠頭、フェリーターミナル)
●10,000G/T ●-7.5m ●165m
●10,000G/T ●-7.5m ●180m-
八戸~苫小牧間を1日4便運航し、本州と北海道を結んでいます。昭和48年の航路開設以来、安全・快適・便利なサービスを提供し続けています。平成29年4月には第2バースが併用開始され、2隻同時に着岸することが可能となりました。
旅客や貨物の利用以外にも、大規模震災時には自衛隊車両など支援物資等を運ぶ役割も担っています。
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⑦八太郎3号埠頭 東北グレーンターミナル(株)専用桟橋
●65,000D/W ●-13m ●311m
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全国3位規模の飼料穀物コンビナートの中核企業として、飼料原料を年間約140万トン取扱う穀物サイロです。
米国や南米などからやってくる巨大穀物輸送船(パナマックス)にも対応することができます。161基の巨大なサイロに最大17万トンの穀物を貯蔵可能です。
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⑧河原木2号埠頭
●50,000D/W ●-14m ●280m
大型の外航船の接岸が容易にでき、フェロニッケルの原料となるニッケル鉱石や石灰など、主に大平洋金属㈱の荷役が行われています。
※フェロニッケルはステンレスの原料です。 -
⑨河原木1号埠頭(ポートアイランド)八戸LNGターミナル
●102,471D/W ●-14.5m ●501.7m
●2,200D/W ●-9.5m ●158.0m-
14万KLのLNGタンク2基と12台のタンクローリーに同時積込できる出荷設備を備えた東北最大級の輸入基地で、運営するENEOSエルエヌジーサービス㈱は、東北、北海道東部に天然ガス・LNGを供給する役割を担います。
10万t以上のLNG船が着桟できる外航船桟橋は、八戸港で最深となる-14.5mの深さを誇り、大型タンカーの受け入れが可能です。
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⑩河原木第2船だまり(タグボート等)
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八戸港湾に入出港する各種船舶の離着岸、曳船・通船作業を行うタグボートが停泊しており、東日本大震災の発生後には、「浮桟橋」を設置しました。
このほか、八戸港の治安を守る水上警察や海上保安庁の巡視船などの船舶が停泊しています。
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⑪八戸鉱山(株)専用岸壁
●20,000D/W ●-11m ●285m
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八戸市松館地区にある八戸鉱山㈱は、八戸石灰鉱山で採掘された石灰石を地中の長距離ベルトコンベヤで約8.5㎞離れた白銀地区の専用岸壁のサイロへ輸送しています。
ここから海路にて製鉄用副原料(焼結原料)として茨城県の日本製鉄㈱東日本製鉄所鹿島地区へ、生コンクリート用骨材として東北・関東方面へ出荷されています。
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⑫第一魚市場
八戸の漁業発祥の地
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⑬第二魚市場荷さばき所D棟
令和3年度供用開始
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⑭第三魚市場荷さばき所A、B、C棟
第三魚市場A棟は、HACCP(原料の受け入れから出荷までの行程における食品の安全性の確保のために考案された食品衛生管理手法)による衛生管理を導入するなど、対EU輸出基準に対応する施設として、平成24年10月から稼働しております。フィッシュポンプで魚を漁船から施設内に移送後、魚体搬送コンベア経由で氷詰め、箱詰めされます。(施設内での一連の行程はオートメーション化され、魚に人が接触することはございません。)
平成27年3月にA棟がEU登録(産地市場として国内唯一)となり、平成28年2月には武輪水産㈱第三工場がEU認定されたことから、今後新たにEU諸国への輸出が期待されます。
また、第三魚市場B棟・C棟は閉鎖型の構造としたほか、フード付きベルトコンベアを使用するなど、これまで以上に安全・安心な水産物を供給することが可能となっています。-
A棟
HACCP対応施設。主にまき網漁船による生鮮サバなどの荷捌き
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B棟
主に中型イカ釣船による冷凍イカ(スルメイカ、アカイカ)、小型イカ釣船による生鮮スルメイカの荷捌き
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C棟
主に中型・大型イカ釣船による冷凍イカ、まき網船による冷凍サバの荷捌き
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